1. ラベルの基本的な役割
AIPのラベルは、ドキュメントやメールなどの情報に対して、その機密性や保護レベルを示すためのものです。
ラベルを付与することで、情報の分類が容易になり、それに基づいたセキュリティ対策(暗号化、アクセス制御など)が自動的に適用されます。
2. ラベルの種類
ラベルは企業のポリシーに基づいてカスタマイズ可能ですが、一般的には以下のような分類が存在します。
- 公開: このラベルは、機密性が低く、誰でもアクセスできる情報に使用されます。
例えば、一般に公開されるプレスリリースやマーケティング資料などです。 - 内部使用: 社内の従業員のみがアクセスできる情報に使用されます。
例えば、社内向けのメモや手順書などです。 - 機密: 限られたグループ内でのみ共有されるべき重要な情報に使用されます。
例えば、プロジェクトの詳細や内部会議の議事録などです。 - 極秘: 非常に高い機密性を持ち、アクセス権限が厳格に制限される情報に使用されます。
例えば、企業戦略や未発表の製品計画などです。
3. ラベルの適用方法
- 自動ラベル付け: AIPは、ドキュメントやメールの内容に基づいて自動的にラベルを付けることができます。
機械学習アルゴリズムや事前に設定されたルールに基づき、例えば、特定のキーワードが含まれている場合に「機密」ラベルを適用するなどです。 - 手動ラベル付け: ユーザーは手動でラベルを適用することもできます。
これにより、特定の基準や状況に応じて、適切なラベルを選択し付与することが可能です。
4. ラベルの適用後の効果
ラベルが付与された情報には、以下のような保護措置が自動的に適用されます。
- 暗号化: 情報が暗号化され、認証されたユーザーのみがアクセスできるようになります。
- アクセス制御: ラベルに応じて、誰が情報にアクセスできるかを制御します。
例えば、「機密」ラベルが付いた情報は、特定の部門のメンバーのみが閲覧できるように設定できます。 - 水印とヘッダー: 情報に対して視覚的な識別を行うために、水印やヘッダーを追加することもあります。
例えば、「機密」ラベルが付いたドキュメントには「Confidential」の水印が追加されるなどです。
まとめ
AIPで使用するラベルは、情報の機密性や取り扱い方法を明確に示すための重要なツールです。
ラベルを適切に設定し、運用することで、情報の漏洩防止やアクセス制御を強化し、企業のセキュリティを向上させることができます。
インフラエンジニアとしては、このラベルの意味とその適用方法をしっかりと理解し、実践することが求められます。